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足がつる時の対策

2026.07.17

気温が上がり、汗ばむ季節になってくると、「夜中に急に足がつって激痛で目が覚めた」「運動中にふくらはぎがピキーンと固まった」というご相談が一気に増えてきます。

この「足がつる(こむら返り)」というのは、筋肉が異常に収縮してロックされてしまい、元の状態に戻らなくなってしまった現象です。特にふくらはぎの「腓腹筋(ひふくきん)」に起こりやすいため、古くからこむら(ふくらはぎの古い呼び名)返りと呼ばれてきました。

なぜ夏になるとこの不快なトラブルが起きやすくなるのか、そのメカニズムと今日から実践できる対策を詳しくお届けします。

■ 夏に足がつりやすくなる「二大原因」

夏にこむら返りが頻発する背景には、季節特有の「脱水」と「環境」が深く関係しています。

① 脱水とミネラル(電解質)の不足

夏場は自覚がなくても、皮膚や息から水分が失われる「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」や発汗によって、大量の水分が失われています。

このとき、水分と同時に流れ出ているのが「カルシウム」や「マグネシウム」「カリウム」といった電解質(ミネラル分)です。これらのミネラルは、筋肉の伸び縮みをスムーズに行うための「スイッチ」としての役割を担っています。

特にマグネシウムは筋肉を緩め、カルシウムは筋肉を緊張させる働きを調整しています。脱水によってこれらのバランスが崩れると、神経の伝達に狂いが生じ、脳からの指令がないにもかかわらず筋肉が暴走(過剰に収縮)して激しいけいれんを引き起こしてしまうのです。

② 冷房による「冷え」と血行不良

熱帯夜を快適に過ごすためにエアコンをつけたまま寝る方も多いと思いますが、ここにも落とし穴があります。冷たい空気は重いため、部屋の下方(床付近)に溜まる性質があります。つまり、寝ている間の足元は常に冷気に晒されている状態です。

無防備な足元が冷やされると、体は熱を逃がさないように血管をギュッと縮めます。血管が収縮すると血行不良に陥り、筋肉を動かすために必要な酸素やミネラルなどの栄養素がふくらはぎに十分届かなくなります。さらに、冷えそのものが筋肉をガチガチに硬く緊張させるため、少し寝返りを打って足を伸ばした拍子などに、つる引き金になってしまうのです。

■ 今日からできる!夏のこむら返り対策

夜中の激痛に怯えずぐっすり眠るために、毎日の生活に取り入れたい3つのセルフケアをご紹介します。

・就寝前の「コップ1杯の水分補給」

私たちは一晩眠っている間に、コップ1杯分(約200ml)以上の汗をかいていると言われています。寝ている間の脱水を防ぐため、枕元に水分を用意し、寝る直前に必ずコップ1杯の水分を補給しましょう。

飲むものは、カフェインの入っていない麦茶やミネラルウォーターが適しています。特に麦茶はミネラルを手軽に補給できるため、夏の水分補給に最適です。冷たすぎる水は胃腸を冷やして自律神経を乱す原因になるため、常温か少しぬるめのものをゆっくり飲むのがポイントです。

・マグネシウムを意識して摂る

筋肉の緊張を緩める最大の味方となるのが「マグネシウム」です。現代の食生活では特に不足しがちな栄養素なので、日々の食事から意識して補いましょう。

  • 豆腐(にがり): 大豆製品にはマグネシウムが豊富です。冷奴などでお手軽に。

  • 海藻類・ナッツ類: ワカメのお味噌汁や、おやつにアーモンドをつまむのも効果的。

  • バナナ: マグネシウムだけでなく、筋肉の働きを助けるカリウムも豊富に含まれています。

 

 

・足元を冷やさない工夫

夜間のエアコン対策として、ふくらはぎを物理的に冷気から守ることが重要です。

シルクやコットンなどの通気性が良く薄手の「レッグウォーマー」を着用して休むと、蒸れずに足元だけをピンポイントで温めることができます。また、エアコンの風が足元に直接当たらないよう風向きを上向きに調整したり、扇風機の風を壁に当てて部屋の空気を循環させたりして、冷気の直撃を防ぎましょう。

■ まとめ

「水分(電解質)」「栄養(マグネシウム)」「保温(冷え対策)」。この三つのアプローチを意識するだけで、夏のこむら返りは劇的に予防することができます。ジメジメした暑さに負けず、しなやかで健やかな足をキープして、夏を快適に乗り切りましょう!